その瞬間、30時間テレビが止まりました
27時間テレビ(この年は30時間)をテレビの前でドキドキしながら
まるでスポーツ観戦で贔屓のチームを応援するような気持ちで
『頑張れ!ナインティナイン』と
バラエティ番組を見始める様になったのはこの頃でした。
翌週のオールナイトニッポンで裏側を聴いて
リスナーの27時間テレビが終わるというのがスタイルに。
ナインティナインのANN 1996年07月25日
岡村「世間はオリンピックで盛り上がってるんですけども、ウチもですねぇ、夢リンピックで盛り上がろうじゃないかと」
矢部「そうそうそうそう」
岡村「予定を大幅に変更しましてですね、『夢リンピック大反省会SP』と題しまして、えー何から話しましようかと?」
矢部「(笑)何からしょうかな?」
岡村「山ほど話す事あるんですけども」
矢部「普通のお便りの量が最高記録(笑)」
岡村「はい(笑)」
矢部「今までで一番多い」
岡村「えー予定通り、ナインティナイン」
矢部「やりました」
岡村「やりました。特に岡村隆史、やってしまいました!」
矢部「やってしまいました(笑)」
岡村「うふふ、やってしまいました(笑)」
矢部「ここで一枚ハガキ読んどきます。『思った通り』」
岡村「どうもありがとうございます」
矢部「この一言だけなんです」
岡村「ありがとうございます。ホントにですね」
矢部「だから僕ら言うたでしょ?」
岡村「言うたでしょ?」
矢部「へっへっへ。やる前にちゃんと言うたでしょ?」
岡村「『スベってくるぜ!』って言うたでしょ?」
矢部「だから嘘はついてない」
岡村「嘘はついてへん、ウケたらあかんねんもん、だって」
矢部「はっはっはっはっはっは」
岡村「リスナーに悪い!」
矢部「はっはっはっは」
岡村「ふふふふふふふふ」
矢部「ウケなマズいんですけどね」
岡村「いやーでも凄かったなぁ」
矢部「あれはもう空気がなぁ」
岡村「『もう何かやだよ!』東京弁で言わせて貰うけど」
矢部「どんよりしてるからな」
岡村「どんよりしてた。あんなーあのー確かにね、あのー問題のシーンと言いますか、衝撃的シーン」
矢部「あっはっはっはっはっはっは」
岡村「ありました(笑)」
矢部「あのね、衝撃的シーンは、1シーン」
岡村「ありましたね」
矢部「ありました」
岡村「1億2500万人がマジで度肝抜かれた瞬間」
矢部「止まった」
岡村「止まったんですね(笑)あのー30時間テレビが止まった瞬間っていうのがありましたですね」
矢部「はい」
岡村「まぁそれはおいおい話しますけど」
矢部「後でしていきましょう」
岡村「えー今日の放送聴いて頂ければ、『なぜ岡村はああいう発言をしたのか?』」
矢部「それは俺も知らんからな」
岡村「番組のカラクリと言いますか、えーそういうのも全部」
矢部「あれなーマズい事に俺がフッてる訳よ」
岡村「そうや!」
矢部「へっへっへっへっへ。ナインティナインでアイタタタタや!(笑)」
岡村「アイタタタタ。いや、あのね、これは本当に矢部さんに謝っとかないといけません。お宅に何にも責任ありません」
矢部「あっはっはっはっはっは」
岡村「私の責任ですから(笑)」
矢部「(笑)せやけど岡村ファンからしたら、『矢部!何やあのフリ!』っていうのが来てるから」
岡村「そうっすか?」
矢部「なんか俺が悪いみたいな」
岡村「いや、それは悪く無い。俺はねぇ、あのー、一応お笑いとしてね」
矢部「あれはな」
岡村「あれはキツかった」
矢部「あれはなー、ホンマにあの現場止まったからな」
岡村「止まった止まった!」
矢部「女子アナのお喋りはそれまであったんやで」
岡村「ワイワイワイワイ、何人居てると思う?あのフジテレビ第6スタジオ。目茶目茶広いねん、フジテレビの中で一番広いスタジオや。物音一つせぇへん!」
矢部「一瞬止まったなぁ、『何言いはったん?今』っていう」
岡村「あのねぇ、何人?100人以上居ったよなぁ?あそこ」
矢部「居った居った」
岡村「あの6スタに100人以上の人々が居ててですよ、それまで三宅アナウンサーがブワーーーっと喋り倒してたのが、あの瞬間ピタっと」
矢部「なんでやろうなぁ?(笑)」
岡村「なんでやろうね?物音一つせぇへん」
矢部「だからすべての事が上手い事」
岡村「重なって」
矢部「『シーーーン』ってなったんやろうな」
岡村「魔の時間?」
矢部「うん」
岡村「まぁその辺の事はですね、後程ゆっくりお話させて頂きたいと思ってます」
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矢部「アイタタタタタ」
岡村「『やっぱりやってしまいましたSP1憶2500万人のラジオ夢リンピック!』」
岡村「さぁやって参りました」
矢部「はい」
岡村「空回り空回りの連続の30時間テレビでしたけれども、えー何からお話しましょうか?」
矢部「やっぱり1憶2500万人止めた所を言うとかなあかんのちゃうかな?」
岡村「そうですね。まぁ多分、このリスナー、オールナイトニッポンを聴いてるリスナーたちは分かってると思うんですけども、えー(笑)、フジテレビが揺れた瞬間というか、見て無い人達の為に言うときますと、あれはー深夜2部ですかね?」
矢部「そうです。女子アナとスポーツするんですよね」
岡村「Wコージさんとやるんですけれども、そこの2時過ぎかな、3時前位ですか?えー矢部さんがですね」
矢部「僕がだから、結構おいしかったんですよ」
岡村「そうそうそう」
岡村「いいポジションで」
矢部「『人気無い』って言うて」
岡村「人気無いいうポジションで」
矢部「でCMもね、僕のそのキツイ顔で終わって、開けて来るのも僕の顔で入って」
岡村「そうそう」
矢部「なかなかこう、僕だけスポーツをやらせてくれない、ちょっとイジメられてるキャラで」
岡村「それで僕等が」
矢部「3人がね」
岡村「『冷めてる』っていう、『どうでもええねん』ってポジション取ってる時に、矢部さんが良かれと思って」
矢部「『ちょっと待て!』と」
岡村「『ちょっと待て!』と、『盛り上がれよ!』と、『もっとワーーーとか無いの?』と矢部さんがフリました」
矢部「『騒いでや!』って言うた」
岡村「『ワーーーとか言うてぇな』と、一言いいました、ね、そこで何を思ったのか、岡村隆史、『ワーーー』と」
矢部「アイタタタタタ」
岡村「一言(笑)叫びました」
矢部「へっへっへっへっへっへっへっへ」
岡村「その瞬間です!あのー(笑)その瞬間、30時間テレビが止まりました」
矢部「全部止まりました」
岡村「全部止まりました(笑)フジテレビ止まりました」
矢部「うん」
岡村「えー?」
矢部「スイッチャーも止まったでしょうね」
岡村「止まったでしょうな」
矢部「どうしよう?」
岡村「『どうして行ったらええもんか』と」
矢部「はっはっはっはっは」
岡村「まさかあんな大事になるとは、僕ねー、夢にも思ってなかったんですよ」
矢部「軽々しく言うたんや?」
岡村「軽々しくね、別に、『ワーーー言うて、言うたらええか』と。あんな大事になるとは全然思ってなくてですね、『ワーーー』言うた瞬間物音一つせず。普通何か言うじゃないですか?あのー例えば技術の音だとか。いくら静かとは言えね、スタジオですから、例えば照明のカチャカチャっていう音とか」
矢部「うん」
岡村「家でもシーンとなってても、時計のカチカチって音とか冷蔵庫のウーーーーンって音とか有るじゃないですか?」
矢部「うん」
岡村「ああいう音が一切無い!『ワーーー』言うた瞬間、もう何の(笑)、笑い声から喋り声から物音一つしないと言う状況」
矢部「うん」
岡村「もうあの瞬間、僕は走り出すしかなかった」
矢部「へっへっへっへ。あれはホンマ静かやったな!」
岡村「ホンマですよ。あんなもんね、NSC入りたての子でもしないボケですよ!」
矢部「うん、せぇへんやろうな」
岡村「『ワーーーとか言うて』って言うて『ワーーー』言うなんてね、ビックリしますよ(笑)」
矢部「俺でもその後すぐ喋ってんで、フォローして。気付いてへんやろ?」
岡村「全然気付いてない。もうその時俺走り出してた」
矢部「(笑)だから『ワーーー』言うて、『ヤバい!』思って、シーンとなったから、『どうすんねん?これ』って言うた」
岡村「あ、そんなんもう」
矢部「そしたら、それも『シーーーン』やねん(笑)」
岡村「どうする事も出来なかったと言う」
矢部「あれはキツかったなぁ」
岡村「キツかったっすよぉ」
矢部「ほんで今田さんが『ヤバいぞ!』と」
岡村「『ヤバいぞ!』(笑)」
矢部「『そんな事言うかぁ?』ってずっと言うてはったんや」
岡村「凄かった。ほんであれ終わった後楽屋でダメ出しされまくりや」
矢部「へっへっへっへっへ」
岡村「もう今田さんから東野さんから」
矢部「うん」
岡村「ビックリするわ」
矢部「色んな例えしてはったな(笑)」
岡村「色んなしてはったで」
矢部「あっはっはっはっは、楽屋で」
岡村「あはははは。もうホンマあの瞬間は堪らんかったなぁ」
矢部「『どうすんねん?矢部』言われたからなぁ(笑)、『オイ、相方どうすんねん?これ』(笑)」
岡村「何がねぇおかしいかって、あの時の僕の声の質がおかしかった!」
矢部「あっはっはっはっはっはっは、そうそう!声の質も一番悪かった!」
岡村「俺の声じゃなかったらしいねん、『ワーーー』っていうのが」
矢部「それ言われてみたらそうやねん」
岡村「声のトーンも、『ヴァーーー』っていう」
矢部「絡んでんねん、何か」
岡村「そう。なんか声のトーンも違うしね」
矢部「うん」
岡村「全て」
矢部「うん」
岡村「間髪入れずに『ワーーー』って言うやん?」
矢部「うん」
岡村「今田さんが言うにはね、『あんなもんな、”ワーとか言うて”って言うて”ワーーー”とか言うか?普通』」
矢部「それは合うてるな」
岡村「『普通やったらあの状況でやな、”えー?ワーとか言うん?ワーーー”って言うたらそこそこ笑いになったかも分からん。それをお前は”ワーとか言うて”って言うたら間も開けずに”ワーーー”って叫ぶねん?しかも声の質おかしい』」
矢部「あっはっはっはっはっは。それはスベるわと(笑)」
岡村「『そんなもん、ビックリするわ、お前!どういう事やねん』と。エライ言われ様や(笑)」
矢部「凄いな、それだから、その企画終わったらすぐ帰れるのに」
岡村「そう」
矢部「今田さん楽屋でずーっとそれ説教してたからなぁ(笑)」
岡村「大体どれ位かなぁ、次の出番始まるまでずーっと言われてた(笑)。行く人行く人に『お前”ワーーー”言うてたなぁ』(笑)」
矢部「へっへっへっへっへ」
岡村「ほいで朝方や、競馬の所かな?競馬中継の所で、さんまさんと初めて会ったのよ」
矢部「うん」
岡村「ほんだらさんまさんがすぐ僕の所に来て『お前ぇやったなぁ』」
矢部「はっはっはっははっはっはっは。『やったなぁ』(笑)早い!見てた!」
岡村「『お前ぇやったなぁ。あれなぁ矢部もビックリした思うでぇ?』」
矢部「はっはっはっは」
岡村「『あんなな、”ワーとか言うてくれ”って言うてな、それを”ワーーー”言うてな、情けない!お前』」
矢部「はっはっはっはっは」
岡村「『何であんな事すんねや?』」
矢部「もうホンマに疲れた言い方やからな(笑)」
岡村「めっちゃ疲れてはった。『まさかナイナイが』」
矢部「『こんな後輩知らんわ』(笑)」
岡村「『こんな後輩、俺色んな、あのーそこそこナイナイとは絡んでるけれども、あれはもうどうしようもない』」
矢部「言うてはったなぁ」
岡村「『あんなことでは、どないもこないもならん』と」
矢部「うん」
岡村「さんまさんもある意味サジ投げたみたいな」
矢部「ちょっと投げてはったなぁ」
岡村「みたいな感じでしたね、あの瞬間は」