東京吉本創世記のお話その2
オレたちゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~ 2014年12月21日
写真の整理をしていたら加藤浩次とココリコの3人で営業に言った写真が出て来たという話から・・・・
加藤「丁度俺達が営業行きだした時に、吉本興業が東京本社とかになる全然前だから、東京の他の芸人さんとかがやってる所に俺等がお邪魔する形だったよね?」
遠藤「そうそうそう」
加藤「今でこそ吉本がドカーンつって営業行ったりするけど、昔は完全俺等の方が外様だったもんね」
遠藤「そうっすね」
有野「関西弁少なかったですもんね」
加藤「全然無かった。ましてや俺なんか関西弁じゃないから」
有野「吉本の芸人さんも少なかったですもんね」
加藤「うん。そっから始まってるから、そういう時代の方が楽しかったよね。あの、色んなX-GUNとかさ」
遠藤「居ましたね、X-GUNさん」
加藤「フォークダンスde成子坂」
全員「はい!」
遠藤「フォークダンスde成子坂さん」
徳井「ボキャブラですね!」
加藤「そうそうそうそうそう」
遠藤「後にね。その時はまだボキャブラも無い」
徳井「無い?」
遠藤「前、前、前、前」
加藤「ちょっと前だな、ボキャブラの」
遠藤「そうですね、そっから皆さん出て行きましたもんね、どんどんどんどん」
徳井「じゃあボキャブラじゃ無い時からボキャブラに居たであろうTOP組って言うんですか?あの有名になった人達は、もう有名だったんですか?皆」
加藤「あーだからそれぞれの事務所でライブやってたりとか」
有野「お客さん呼べてる位の人」
加藤「で深夜のネタ番組とかのオーディションで『オウ!』とか会ったりとか」
徳井吉村「あーーーーー」
加藤「色んな事務所が合わさってやるライブとかに俺等がお邪魔したりとか」
吉村「へーーーー」
有野「劇場もないですもんね」
加藤「劇場無いもん」
有野「ライブハウスですね」
遠藤「俺等のちょっと上の先輩、だからよゐこさんとか極楽さんとか多分そうですよね」
加藤「うん」
遠藤「俺等ちょっとその後やから」
有野「うん。でボキャブラ天国が始まって、何か収録とか何回か行くけれども、『そんなに面白く無いな?』と思って落ちるっていうね」
遠藤「ふふふふふふ」
有野「ダジャレ下手でね(笑)」
遠藤「あれ向き不向きありましたからね」
徳井「ちょっと違いますもんね、あれは」
加藤「だから一番最初『とぶくすり』が始まる前位とか、ちょっと始まってからか、関東の事務所の子達と俺等一緒に居たからね」
徳井「あーーーー」
加藤「大阪から来る吉本の人等と松竹とかよゐことかは大阪で固まってる訳」
有野「関西弁で固まってる」
加藤「俺は吉本なんだけど関東のホリプロとかナベプロとか、そっち側と一緒に居たの」
加藤「ジュンカッツ」
遠藤「それこそキャイーンさんであったりとか、X-GUNさんであったりとか」
加藤「成子坂とか」
有野「東京で頑張ろうとしてた所に大阪から来やがったぞ!何かが!」
加藤「という感じ」
吉村「えーーーーー」
加藤「だから爆笑問題さんとも営業行った事あるよ」
徳井・吉村「えーーーーー」
遠藤「営業ですか?」
加藤「営業」
徳井「太田プロの頃ですか?」
加藤「辞めた後」
徳井「へーーーースッゲェ!すげえな。タイタンですね」
加藤「タイタンになった位の時かな?」
徳井「スゲェなぁ」
遠藤「いやぁ歴史歴史」
加藤「面白かったけどな、そういう方が」
有野「ねぇ、他の事務所とねぇ」
加藤「そう」
有野「で東京のお店とかいっぱい聞くっていうね」
加藤「うん」
有野「食べに行ったりとかも」
徳井「俺等殆どないですね」
吉村「吉本だけですね」
遠藤「もう出来上がったところに来てるからな、二人はな。俺はギリギリやったから、そういうの見てて、例えば『極楽さんがとぶくすり出るから』とか、とぶくすりじゃない、その前の『新しい波』っていうね、それに出るからって言うので、『深夜に出るらしいっすよ』って皆で見る、『出てましたね~』って言う会話をして、出た後のライブ行ったらやっぱお客さんが増えてたりしたとか、そういうのモロ見てた世代やな」
吉村「そういう時期あったんすね」
有野「1回夜中出してもらったらお客さんワッて増えんねんな」
遠藤「そうです。そのライブがちょっとね、『あ、テレビって凄いな』ってモロ感じる所におったからさ」
加藤「うん」
有野「若い人も面白そうなの探してたもんね、お客さんの方もね」
遠藤「あーそうかも知れない、この世代またね。こっからまた違う世代が始まるというかね」
加藤「ココリコとか最初」
遠藤「僕等最初赤坂プレイボックスという所でライブですね。あのー吉本」
加藤「バッタモンクラブ!」
遠藤「バッタモンクラブですね」
加藤「で来たんだよな?」
遠藤「そうです」
加藤「フラッとやって来たんだよな」
遠藤「本当にフラッとやって来て」
加藤「何で大阪でやらなかったの?二人とも大阪出身なのに」
遠藤「僕等二人とも元々前に出るタイプでも無かったですし、でー何でしょう、大阪で揉まれて多分出来ないと思ってたんです、二人とも」
有野「うん(笑)何で松竹人間に来なかったの?」
遠藤「いや、でね、別に吉本とか松竹とか何にも無くてただとりあえず東京に行こうってなって」
有野「二人で?」
遠藤「はい。で最初」
加藤「アゴ人間と?」
スタジオ「(笑)」
吉村「吉本人間のアゴ人間なんですね」
遠藤「アゴパンタロン人間と(笑)まだ引き連れて無いんですよ。アゴ人間は『考えさせてくれ』って、あの人長考癖があるんで、長く考える癖が」
加藤「アゴ人間はだってデザイナーになりたかったんだもんねぇ」
遠藤「そうです」
加藤「専門学校行ってたから、デザインの」
徳井・吉村「へーーーー」
遠藤「僕だけポーンと東京に来て、でアゴ人間に『僕行くから』って事で行って、でそれから丁度2か月後にアゴ人間がやってくる訳なんですけど」
吉村「考えましたね、大分」
加藤「あ、1人で来たの?遠藤最初?」
遠藤「僕1人で来たんですよ」
有野「へーーー」
加藤「単身で?」
遠藤「単身で。何もやる事無くて」
有野「アルバイトだけをしてたって事?」
遠藤「はい」
加藤「親戚が喫茶店の」
遠藤「はい!よくご存じで!」
加藤「喫茶店のアルバイトやってたんだよな」
遠藤「そうです。その喫茶店がつい最近」
有野「(親戚は)経営じゃないの?アルバイトやってたの?」
スタジオ「あははははははは」
有野「それ頼りに来たの?」
遠藤「そのバイト頼りに来て」
吉村「すげぇな」
遠藤「で2か月後アゴ人間が」
有野「ペタペタペタペタって」
遠藤「そっから1か月位してから、たまたまテレビでバッタモンクラブのオーディションやってますってインパクトさん、3人組のインパクトさんが出られてて、その告知をたまたま」
加藤「テレビで?」
遠藤「はい」
有野「へー」
遠藤「なんか夕方のネタ番組があったんですよ。インパクトさんがそこに出られてて、最後告知で」
加藤「若手芸人として出てて『吉本の新人発掘オーディションをやります』っていう告知をしてたんだ」
遠藤「はい。それをたまたま見てて、電話番号控えるだけ控えてて、でアゴ人間に連絡してアゴ人間に『こんなのあるらしいで。行くだけ行ってみようか?』って言うて『ネタとか作ってた方が良いんじゃない?』みたいな感じで、ちょっとまぁまぁこんな感じでって」
有野「『やっと組むかぁ~』」
遠藤「(笑)で行った日に出さして頂いて、ライブに。その時に初めてです、極楽さんとか。当時だから今の月亭方正さんが」
徳井「もうそこに居るんですか?」
加藤「そうよ」
徳井「へーーーー」
遠藤「全然居た居た居た」
徳井「え?オーディションって何なんですか?」
遠藤「ネタ見せ」
徳井「いきなり客前に出てるんですか?」
加藤「違う違う違う」
遠藤「13時にネタ見せがあって」
徳井「そこに何で極楽さんが居るんですか?」
加藤「その後受かってからさ」
遠藤「そこは居ないよ。その日の6時か8時がライブやねん。当日の午前中とかに(ネタ見せ)」
徳井「いきなり出るんですか?」
遠藤「いきなりよ!『5時位に戻って来て』言われて戻って行ったら紙に書いてあったのね」
徳井「あ、合格者が?」
遠藤「うん、合格者というか今日のネタの順番が」
徳井「えええ」
加藤「急に張り出されてるんだよ」
徳井「マジですか」
加藤「俺等も知らないんだよ」
徳井「マジで分からないでしょうね」
加藤「そう」
遠藤「1番が俺等やってん。当時ココリコ・ボンバーズっていうてやってて。で1番トリがTEAM0さん」
徳井「あーーーはいはい」
加藤「ザキさんの」
遠藤「その1個前、トリ前が極楽とんぼさんとか」
徳井「うおっほほほほー凄い」
吉村「すぐ出るんですか?オーディション受かって」
加藤「だからあの感覚、昔ってさ、『いいとも!』も『10時にアルタ前集合して下さい!』って言って素人がオーディション受かって5組位出たりするじゃん?」
遠藤「まさにその感覚」
徳井「はい」
加藤「顔が似てるとかさ、色んなコーナーあったけど」
遠藤「まさにそれ」
加藤「『10時半にアルタ前集合で』ってやってたでしょ?その感覚だよ」
遠藤「まさにそれでしたね。僕等もそんなん思って無いから『え?やった事無いし、人前でいきなり?』」
吉村「恐怖ですよ」
遠藤「恐怖恐怖。もう全然おもんなかった」
加藤「1分とかそういうんだもんな」
遠藤「そうですねぇ、あの時は」
徳井「絡みはあるんですか?先輩との、MCみたいなので」
遠藤「あったかなぁ?無かったんちゃうかなぁ?そんなレベルでも無かった」
吉村「それやると合格だから次からはってことですか?」
遠藤「いや、またイチから、またイチから」
加藤「合格とか無いんだよ」
吉村「またイチからオーディションやってって事ですか?」
徳井「何の為にやってるんですか?若手は(笑)何の為に若手は行くんですか?」
加藤「ちょっと面白そうな奴は『お前来週もネタ作って来いよ』ってちょっとアップかまされて『はい!』って言ってネタ作って来る。でネタ作って行ったら『お前あかんなぁ』とか言われながら『また来週ネタ作って来いよ』って言われて」
徳井「あーーー」
加藤「それでズルズルズルズルだよね?」
遠藤「それずーっと繰り返し繰り返して」
有野「気が付いたら吉本人間になってる(笑)」
加藤「そう」
有野「矯正されてんねや、吉本人間に」
吉村「そっから今なんですか?」
遠藤「そうそうそうそう」
吉村「ずっとズルズルして」
遠藤「ズルズルズルズルズルズルズルズルして、途中で銀座七丁目劇場が出来るってなって、そこでロンドンブーツであったりぐっさんであったりがオーディション組で、ペナルティとかがゴンっと来たね」
吉村「明確に『よし!吉本!』って言われた訳じゃないですよね?」
遠藤「全く無いですよ」
有野「ズルズルズルズルや」
遠藤「そうですよ」
有野「悪の道と一緒や」
吉村「凄い時代だなぁ」
遠藤「凄い時代やなぁ。だから『ここからです』みたいなのが無い」
加藤「東京にNSCみたいな養成所が無かったからな。大阪にはダウンタウンさんが1期だから随分前から養成所はあったんだけど東京はもう出入り自由」
有野「へへへへへへへ」
徳井「極楽さんは合格みたいな事があったって事ですか?」
加藤「無いよ」
徳井「同じ様な感じってことですか?」
遠藤「極楽さんは」
加藤「ヤングサンデー!ヤンサン!」
徳井「漫画ですか?」
加藤「漫画漫画!廃刊しちゃったけど。ヤンサンの1ページに野沢直子さんの顔のアップで『吉本興業新人発掘オーディション開催』みたいのがあって、でそれ俺見て『山本これ行ってみる?』つったら『おう、行くか?』つって、ショーパブみたいだった」
有野「二人で?」
加藤「そう」
遠藤「三人でしょ?」
加藤「三人だった」
徳井「え!?」
遠藤「知らない?実は俺も見た事はないねん、三人のネタは」
徳井「じゃあ本当に最初だけだったんですね、三人のネタは」
加藤「ショーパブみたいな感じだったよ、山本がネタ作ってたから」
徳井「あーーーーー」
加藤「ショーパブのネタみたいな」
遠藤「そうですね」
有野「タンバリン?」
加藤「タンバリンじゃないけど何か、クラッカーとか最後に俺持たされてたよ」
有野「あはははははははは」
徳井「安田大サーカス的な(笑)」
加藤「三人で。で一人は劇団に残りたいって言ったから残って、二人で出ちゃったんだよね、もう」
遠藤「それがバッタモンクラブですか?」
加藤「そう。その時結構居たよ。事務所の廊下ダーッて、外まで出てたからね、ネタ見せ来てる奴らが」
有野「オーディションに?」
加藤「オーディションに。1000人位居たんじゃないかな?」
徳井「ええ?ええ?ええ?思ってたより多いです!1000人ですか!?」
加藤「だって漫画で告知してんだもん」
遠藤「ああそうか」
加藤「それが半分、更に半分、半分ってどんどん減ってくんだよ」
徳井「じゃあNSCっすね、その感じは。僕等もNSC入ってて、別に、あんま、何も無いですけど、週一でネタ見せがあるんですよ。それはネタ見せても見せなくてもいいんですよ。でも頑張ってる人はやっぱ見せるんですよ。それをずっと続けて行ってNSC卒業してって感じなんで、その感じって事ですよね?」
吉村「でも入学料ないですもんね?」
遠藤「ないないない」
加藤「単純にただ見せに行くだけ。そしたら2か月後ぐらいに十何組が第1回吉本興業新人発掘オーディションバッタモンクラブっていうのが出来る訳」
遠藤「僕等がお世話になったバッタモンクラブの最初のって事ですか?」
加藤「1番最初」
遠藤「レギュラーみたいなもんですか?」
加藤「レギュラーというか、まず1回目のライブに十何組選ばれて出ますみたいな感じ。でそこでお客さんが投票して1位とか決めてたんだよ」
徳井「へーーー」
加藤「1回目だからTEAM0じゃないかなぁ、1位は。それで何か月かに1辺素のライブの為だけにネタだけ作って行くっていう生活だよね」
遠藤「僕が行かして貰ってた時は月1回やったんですよ」
加藤「うんうんうん」
遠藤「月1回第3木曜日、ここだけやったんですよ」
加藤「それから月2になるよね?」
遠藤「大分経ってからなりましたね、それまでは月1でした」
徳井「滅茶苦茶暇っすね、でもそれ」
遠藤「滅茶苦茶暇よ、何も無い」
徳井「それしか無いっすもんね」
加藤「そう」
徳井「わー」
遠藤「自分らの手売りやしね、勿論チケットなんて」
加藤「手売り手売り」
遠藤「自分達で座布団、ござバーッてひいて」
加藤「それやってく内に前説とか入れて貰ったりしてたんだよな、番組の」
遠藤「そうですね」
加藤「1番最初だから俺等あれだもん、『はなきんデータランド』って言う番組の」
徳井「あれ前説あったんですか?(笑)」
遠藤「あったよぉ、大事な前説が」
加藤「生放送だから。あれは本当はTEAM0が行くはずだったの、前説に。軌保君っていう、ザキさんのね、元相方が草野球かなんかでアキレス腱かなんか切ったんだよ」
徳井「わーやってるなぁ」
加藤「で行けないってなったの。で急遽『お前等行って来い』ってなって」
有野「その日に?」
加藤「その日にっていうか2~3日前かな?言われて行ってそっから」
遠藤「あー結構長い事やってましたよね?」
徳井「レギュラーになるんですか?」
加藤「レギュラーになる、前説の」
徳井「いい話っすね」
加藤「文珍さんの所挨拶行って」
徳井「いい話だわ、なんか」
有野「その時はコートで前説ですか?」
加藤「いやーまだまだまだまだ。まだ若者の格好してたわ」
遠藤「そっから僕等にバトンを譲って貰えるんですけど」
徳井「そうなんですか?」
加藤「そうだよ」
遠藤「前説」
加藤「第2期『はなきんデータランド』」
徳井「凄い凄い」
遠藤「晩年の頃の極楽さんの前説、コートにサングラスやった(笑)」
吉村「その逸話は聞いてます」
遠藤「コートにサングラスで『極楽とんぼでした!』バッサーって、コートをバッサーってやってハケて行くっていう(笑)」
有野「『この世は極楽、空にはとんぼ、極楽とんぼでした!』バッサーって(笑)」
遠藤「譲って頂いて、俺等も何年かやらして頂いて、そっからロンドンブーツに譲ってん」
徳井「はーーーそうなんだぁ」
加藤「俺『はなきんデータランド』でしょ、その後『スター爆笑Q&A』」
徳井「あーーーー」
加藤「これも文珍さん」
有野「日曜日の夜やってたやつちゃうかなぁ」
加藤「日曜じゃないんじゃないかなぁ、分かんない」
遠藤「月曜?」
加藤「月曜、やすきよさんが最初司会でやられてて、そっから文珍さんと山田邦子さんになってね、っていうのをやって、その後『さんまのなんでもダービー』っていうの」
吉村「あーーーー見てた!」
加藤「さんまさんの、テレ朝でやってる番組の前説行って」
遠藤「本編にちょっと出てた」
有野「前説やのに出てましたよね?」
徳井「でもちょっといい話ですよね、あの番組に極楽さんが前説だと思うと」
有野「出た!お笑いオタクが出て来たよ」
徳井「いやーちょっと凄いなぁ」
遠藤「そんな話本当にいっぱいしたいわ」
徳井「すげぇ」
加藤「そっからだねぇ、そっからだから『新しい波』っていう深夜番組のネタ番組に呼ばれてってみたいな感じだよね」
遠藤「そうかもしれないですね」
加藤「うん」
徳井「『新しい波』が始まる前の芸人さんってほぼノーチャンスって事ですか?番組とかに出れるのってどうやったら出れるんですか?テレビに」
加藤「だから前説やってなんかちょこちょこ出して貰って行くか」
有野「夜中の番組ですよね」
加藤「うん。それかライブに月1回とか月2回あるライブにテレビ関係者とか作家さんとかが見に来て『アイツらちょっと出そうか?』ってなったりする感じ」
遠藤「そういう意味だとさっきのバーター云々っていうのはそういう所があるかも知れへん。先輩方の番組が吉本人間だったら」
徳井「文珍師匠とかもそうですよね。文珍師匠の番組だから極楽さんが」
加藤「まぁそうだね」
有野「元祖吉本人間がね」
加藤「そういう意味では吉本から仕事頂いてるわ」
遠藤「そういう流れで吉本からチャンスを貰ってってのはあると思う」
徳井「前説でチャンスってそういう事だったんだ」
遠藤「松竹人間って、よゐこさんって前説やったことないでしょ?」
加藤「前説やった事無いでしょ?」
有野「僕等は無いです」
遠藤「イメージ無いですもん」
徳井「鶴瓶師匠の番組いっぱいあるのに」
遠藤「あるけど前説する感じじゃ無い」
有野「それは俺等より先輩の人等がやってて、で俺等より後輩の方に流れて行った感じ。『前説向いて無いやろ』って」
徳井「ますおかさんとかTKOさんとかに」
遠藤「有野さんは何処でどうやって入って行くんですか?」
加藤「養成所、養成所」
有野「養成所。だからそんなオーディション的なのは」
吉村「何期生なんですか?」
有野「えー?何期生無い、年に4回入ってくるから」
徳井「そんなに入ってくるんだ」
遠藤「俺よゐこさんの誕生秘話みたいなの意外と知らないんですよ。見てた方やったから、『何やこの人等は?』って、ネタやってはったから」
有野「濱口が見つけてきてんけど、吉本の方は1000組位居る」
遠藤「一応両方見たんですね」
有野「『オーディションに来て面接でまず200組位落とされて、夏休みくらいまでに80組位までに減って、卒業の春までには1~2組、卒業するのがそれ位で、その1~2組も仕事があるか無いか分からん状況です』みたいな素材がある横に森脇健児さんの写真で『即戦力求む!』ってあったから『これや!』と思って」
遠藤「それやったらそっち選びますね(笑)」
有野「『これや!』『コッチや!簡単や!』って言うてオーディション行って、んで書類受かって『面接来てください』って言われて行って『ネタある?』言われて『ネタはこないだテレビで見たドン・キホーテさんのネタで良かったら』って言ってちょちょっと合わせてちょちょっとやったらゲラゲラって笑ってくれて、最後に『一番大きい声でおはようございます!って言える?』って言われたから『おはようございます!』って言うたら『はい、合格』って」
吉村「1期生ではないって事ですか?」
有野「じゃない。森脇さんとかも居ったからもっと前からやった」
徳井「森脇さんも養成所なんですか?」
有野「養成所行きながら、違う?オーディション?オーディションになるんですか?」
徳井「そうなんですか。1期生誰になるんだろう?」
有野「1期生ってのは無いんちゃうかなぁ」
遠藤「それで言うとね、よゐこさんと同期ってどういう人になるんですか?今居られます?」
有野「半年後がTKO位」
吉村「はーーー」
徳井「それがスゲェ意外ですよね」
加藤「ほぼ同期じゃん」
徳井「俺よゐこさんの方が2年位上なのかな?って」
有野「半年」
徳井「その距離感ではないですよね(笑)」
遠藤「だからそうやねん、俺がもうおかしなってんねん、TKOって俺タメ口やねんけどホンマは先輩やねん」
吉村「ええ?」
徳井「結構先輩ですよね(笑)」
遠藤「こないだこのラジオ始まった時にそんな話になってん」
徳井「だから吉本で言うと9.5期位って事ですか?」
有野「そうなのかなぁ?」
遠藤「全然上やん、そうしたら」
加藤「9期がナインティナインでしょ?」
有野「そうです。4月に入ったのは。だから僕等も一緒です」
徳井「吉本入ってたらナイナイさんと同期だったってことですね」
有野「そう。だからTKOは9.5期みたいな感じ。今の感じは5度目の東京進出で、何か知らんけど『よゐこ兄やん』って言い方にガラッと変えて」
徳井・吉村「へーーーー」
加藤「それ平成何年?」
有野「TKOが入ったのですか?」
加藤「いやいや」
有野「僕等が入ったのですか?90年に入ったんじゃないですかね」
加藤「90年!」
有野「平成元年か2年位じゃないですか?」
遠藤「2年じゃないですか?僕が4年なんで」
加藤「平成2年だわ」
遠藤「極楽さんが元年?」
加藤「元年の8月とか」
徳井・吉村「へーーー」
加藤「半年くらいしか変わらないんだよ」
徳井「そこも意外なんだよなぁ」
吉村「意外とトントントーンと入るんですね」
有野「でも年齢が違うから。東京で何かやったんでしょ?劇団に入ったりだとか」
加藤「でも半年しか居ないよ、俺等」
有野「あ、そうなんですか?」
加藤「うん」
遠藤「極楽さんが元年8月として、よゐこさんが平成2年4月・・・1年って事ですか?」
加藤「いやいやいや半年だよ、8月だから、8カ月位だよね」
遠藤「そうか」
加藤「だって俺平成元年の2月に出て来たもん、東京に」
吉村「えーーー」
加藤「平成元年の4月に東京ボードビルショーのオーディション受けて、でそこの受かってるのが、山本が居たんだもん、そこに。そこで会ってるから」
遠藤「山さんはピンで来てたんですか?」
加藤「劇団だからピンピンピン、皆」
遠藤「皆ピンだったんですか?」
加藤「劇団にコンビで入ってくる人居ないでしょう?(笑)」
遠藤「ああ、ま、そっか」
有野「『新しい波』の所は『ウンナンのやるやら』とか『ごっつええ感じ』とかの班の人等が夜中で新しいのを発掘しようみたいな所から始まって、で大阪にオーディションに来たりとかしてくれてはってんで。で2~3か月いってくると、そんなにもう若手が居らんようになって来てるなぁみたいになって、で作家の人がキャバクラとか女の子の居るお店に行って『面白い芸人って居るの?』『今好きな芸人って誰?』ってリサーチしてたら『極楽とんぼが面白いよ!』っていうて『新しい波』に入ったって」
徳井「伝説ですね」
有野「伝説。それホンマなんですか?」
加藤「それ違うと思う」
有野「あ、そうなんですか?」
加藤「分からない。伊藤(正宏)さんが見に来てるからね、作家の伊藤さんが見に来て」
徳井「舞台に?銀七に?」
加藤「そうそうそうそう」
有野「伊藤さんが情報を得たのは、女の子の店で、その女の子は加藤さんと遊んでた人」
加藤「えええええ?」
徳井「だから面白いって分かるって事ですか?(笑)」
遠藤「あげまんやで、その子はホンマ」
吉村「凄いですね」
遠藤「ホンマにそういう意味ではそうやで」
加藤「知らない、そこは」
遠藤「あげてるよ」
有野「『せやねんで!』って話を伊藤さんに聞いて『そうなんですか!』」
加藤「そうなんだ」
有野「『遊んどくもんやな』みたいな」
加藤「でもその時にはココリコとかも出てたもんね」
遠藤「どこにですか?」
加藤「劇場に」
遠藤「劇場に出てました」
加藤「だからさっき言ってた話に戻るんだけど、プレイボックスに(伊藤さんが)来たから」
徳井「じゃあ皆『新しい波』のチャンスはあったって事ですね」
遠藤「でもね、俺等より上の人、殆ど年齢は変わらなかったけど、よゐこさんとかも一緒やけど、もう、ちょっと抜けてはったわ。もう場数が違うもん」
徳井「あーーー」
遠藤「俺等月1回しかやってないし、たまに落ちたりするから、俺等」
徳井「はいはいはいはい」
吉村「えーー」
遠藤「ネタ見せで。そしたら出られへんから」
吉村「そしたら丸1カ月は何もない」
徳井「厳しい」
遠藤「何も無いねん。そんなんもあったから」
加藤「バイトしてたよなぁ」
遠藤「してましたねぇ」
有野「バイト楽しかったっすねぇ」
加藤「でも殆どした事無いだろ?よゐこは?」
有野「20歳位までやってましたよ」
加藤「20歳までだよ!」
吉村「26~7位までやってましたよ」
遠藤「そっからこの仕事で飯食ってるって事ですか?」
有野「そうだよ」
遠藤「凄いなぁそれ!めちゃくちゃエリートですね」
有野「でも一人暮らしじゃ無かったから」
加藤「だから『新しい波』が20歳だよな?」
吉村「ええええ?」
有野「19歳」
加藤「早生まれだから」
吉村「いやいやもう『はんにゃ』じゃないですか!」
有野「ううん『よゐこ』」
加藤「だから矢部も20歳、岡村21歳だからね」
吉村「ひーーーー」
遠藤「そうですね」
加藤「俺が22歳」
徳井「あーでも変わらないですね」
吉村「早いですね、売れるの」
有野「今と違うからじゃない?」
加藤「俺等は25歳位まで(バイトしてた)、山本は1回もバイトした事無いけど」
有野「はははははははははは」
遠藤「そういう意味でね、お金は無かったけどね」
加藤「山本は1回もバイトしてない」
遠藤「上手いねん、お金の工面が」
加藤「一時期ダスキンで働いてたけどな(笑)」
徳井「どうしたんですか、急に(笑)」
加藤「マット交換してたよな?あ、お前知らないか、その時」
遠藤「なんか聞いた事あります(笑)」
加藤「原チャリでマット交換してた(笑)」
遠藤「聞いたことある位ですね、リアルタイムじゃ無かったと思います」
加藤「だからドーンって仕事が増えたんだよ、よゐことかナインティナインは。俺等はそこそこレギュラーが1本か2本ある位で」
徳井「『新しい波』だけじゃ飯食えて行けないですか?」
加藤「『新しい波』の後すぐ『とぶくすり』ってのが始まるから」
遠藤「でも『とぶくすり』だけでも飯食う感じでもないと思うで。それこそ学祭とかわーって呼ばれた時代でしょうから」
徳井「そうですね」
加藤「『とぶくすり』の一番最初の深夜番組のギャラが、俺等、そうだ、一番最初の話じゃないけど5000円だよ」
徳井「じゃあ食えないですよね」
加藤「30分の深夜番組のレギュラーで。俺等なんか補欠みたいな感じだったから、『とぶくすり』始まった時。ナインティナインとよゐこの番組だったから。そこに俺等もお邪魔する感じだったから」
遠藤「そうでしたねぇ、俺も見てたけどそうやたなぁ」
加藤「もうギリギリだもん、それ」
徳井「そこにオアシズさんてのは居るんですか?」
加藤「光浦だけ居るの」
徳井「光浦さんだけ居るんですか?」
吉村「その時オアシズなのに?」
加藤「なのに!」
吉村「特殊だなぁそれ」
遠藤「シビアやな、そこ」
徳井「同期位なんですか?9期」
有野「一緒位なんじゃない?」
遠藤「年齢は一緒なんですよね」
有野「でも大学行きながらみたいな」
徳井「ああ、そうか。あそこは別に養成所じゃないから」
有野「そう、学生やりながら」
遠藤「いや、でも今の凄いわ、よゐこさんが20歳からこの仕事で飯食ってるってやっぱ凄いですよ!」
有野「ギリギリですよ、でも。あ、やっぱり松竹人間やからかな」
徳井「いやいやいや。でこの歳までってのも凄いっすね。だから22年間」
遠藤「22年や!ちゃんと飯食ってんねん」
吉村「凄く無いですか?」
徳井「あんま居ないでしょうね、本当あんま居ないでしょうね」
遠藤「いや居らんのちゃうかなぁ?この世代で、まぁナイナイさんとかよゐこさん位じゃないかなぁ。TKOも俺等もそうやけど30歳位からやもん、この仕事だけで飯食えるようになったのは」
加藤「30歳って事はないだろ!お前は!」
遠藤「そうですよ!ギリギリで飯食えるようになったのは」
加藤「『ガキの使い』の前説始まったのが?」
遠藤「前説自体は25位」
加藤「25になってた?あの時」
遠藤「全然なってました。僕25歳の時の9月の給料明細いまだに持ってるんですけど25円ですからね、本当に。色々引かれてですけど」
有野「借金があったんでしょ?」
遠藤「はい、借金とかあって色々引かれてですけど、振込額『25』って書いてあってなんのこっちゃ分からなかった」
スタジオ「(笑)」
遠藤「なんかの暗号かと思って、『25』って」
加藤「まさかその後に『円』付くとは思ってないもんね」
遠藤「それが25歳の時で、その時の弟が結婚してるんで祝儀も出されへんって思ったのが25やったんで。だから本当30前位です、仕事さして頂いてましたけど、借金とかもいっぱいあったから、それ全部返しきって、ちゃんと自分のお金で欲しいものがちょっと買えるとかが29、30歳位です。本当にそうです。だから凄いですね」
加藤「え?『カボスケ』とかやってた時は?」
遠藤「それは23とかですね、(よゐこと)一緒ぐらいでしたけど」
加藤「それは出てるんだけど」
遠藤「僕等は軍団の中の一人で、よゐこさんはウンナンさんと一緒にやってましたから。ウンナンさんとよゐこさんでやってたんですよ。基本ウンナンさんなんですけど」
加藤「あ、そうか」
遠藤「金曜日がよゐこさんなんですよ」
徳井「凄いっすね、ウンナンさんと横並びなの?」
遠藤「俺等は色んな芸人さん達の中の、TIMさんとか俺等とかの一組」
有野「100人とか居ったね」
徳井「100人!?」
有野「『河原に100人若手が集まってます』って南原さんに」
徳井「今でも若手100人集めるって結構大変なのに、その当時の100人って、ほぼ全員に近い」
加藤「違う違う違う違う!居たから!今の方がNSCとかに振り分けられてそこに上がってくる奴の方が少ないんじゃないかな?」
遠藤「多分そう」
徳井「そうなんだぁ」
加藤「うん。今学校入らないと芸人になれないみたいになってんじゃん、全部の事務所が。俺等有象無象が集まってたから、そこには!」
吉村「名乗ったら芸人?」
加藤「名乗ったら芸人!」
有野「自称ですもんね、あんなの」
遠藤「うん、ほんまそう」
加藤「サバイバル的にはそこのサバイバルだったよ。訳分から無い奴いっぱい居たもんなぁ」
遠藤「いっぱい居ました」
徳井「事務所に入って無い人もいっぱい居るし」
加藤「うん」
徳井「分かんないんですね?」
遠藤「分かんない、分かんない」
加藤「だから俺等も何時入ったか分からないしなぁ?」
遠藤「そうですねぇ」
加藤「そんな奴いっぱい居るから」
徳井「じゃあ数が変わって無いって事なんですかね」
有野「変わって無いんじゃない?」
加藤「あの頃の方が多かったんじゃないか?」
有野「滅茶苦茶でしたねぇ。100人集めて、その日の内にどんどん野球とかのオーディションして行って、夜に球場で野球やるから、どんどん帰していくねん」
加藤「あったあったあった」
有野「ストーリーも何も決まってないの。上手かったら入れて行くし、面白かったら入れて行くし」
加藤「あの番組出た事あった?『お笑いサバイバル』」
有野「ありましたよ!」
加藤「それこそ100組位居て、なんかゲームとかやって、一発芸とかやったりしてな、どんどんどんどん、5~6台のバスが、最後1組選ぶみたいのあったよなぁ。泊まりで」
徳井「泊まり!?」
加藤「3泊位してなぁ」
徳井「3泊!?」
有野「沖縄かどっか遠くですよね?あ、熱海か」
加藤「違う違う山梨山梨」
有野「山梨でしたっけ?」
加藤「あ、熱海の回もあったかもしれない」
徳井「何回もあるんですか?じゃあそれ」
加藤「年一位でやってたよなぁ?」
有野「やってましたよ。僕それのパイロット版の初期版のやつに出たんですよ。それ江頭さん居る男同士とオアシズと僕等とアニマル梯団」
徳井「すげぇすげぇ!」
加藤「思い出した!よゐことかオアシズが去年出たつって『どんなんだったの?』って話聞いたの覚えてる」
有野「あー『とぶくすり』の楽屋とかで?(笑)」
加藤「うん」
有野「それは3日間芸人を山の中に籠らしたら芸人はどうなるか?っていう実験バラエティ」
遠藤「ははははははは」
有野「腹減るっちゅうねん!って言うて終わる位の」
加藤「無人島生活の一番最初のやつみたいだな」
遠藤「元祖」
有野「ただただイライラするっていう」
吉村「凄いわ」
遠藤「色々あんねんで」
有野「変な、安全じゃない番組いっぱいあったよ!」
加藤「有象無象のな」
吉村「形を色々作って頂き有難うございます、本当に」
加藤「逆にすみませんね、懐かしい話しちゃって」