ミレニアムズがタイトになった件について
オードリーのオールナイトニッポン 2015年04月18日
若林「ミレニアムズって、1個疑問に思ってる事あんだけど、全国ネットだったのが関東で平日の深夜になったじゃないですか?」
春日「うん」
若林「でこれをさぁ、なんか『降格だ!』ってイジってくれる人居なくない?」
奥田「へっへっへっへっへ」
春日「あああ(笑)」
若林「何か腫物に触る感じになってるとしたら」
奥田「はははははははは」
若林「ちょっとなんか、それはそれで寂しくない?」
春日「そう言えばそうだねぇ」
若林「ミレニアムズメンバーさえも言っちゃいけないみたいな(笑)あんまり言うなみたいな(笑)尺も短くなったから明らかに縮小なんですよ(笑)それをなんか、付け焼刃すらイジって来ないから」
奥田「はっはっはっはっは」
春日「なるほど」
若林「腫物に触る感じになっちゃってんじゃん!それはそれで良くないよ!これは!皆で自虐しないと!ふっふっふっふっふ」
春日「うんうん」
若林「だって静か~に縮小して行ったらそれはマジだから」
春日「そうだねぇ」
若林「マジなんだけどぉ、はははははははは」
奥田「はっはっはっはっはっは」
若林「もっとさぁ『ミレニアムズも調子良くて!』って先輩に言われてさぁ『いやぁ時間落ちたわ!』みたいなやり取りがあってもいいじゃない」
春日「そうだね、そう言われてみるとそうだ」
若林「(笑)俺等だってそんなラジオやってない、誰だってそんなラジオやってないぞ(笑)」
春日「そうだね」
若林「ふと思ったんだよ、『あれ?気を遣われてる!?』と思って」
春日「確かにそうだねぇ」
若林「良くないよ!それ盛り上げて行かないと!物語作らないと!『また全国ネット戻るんだ!』つって」
春日「そうだねぇ」
若林「それで実際全国ネット戻って『皆で頑張った』っていうさ、物語じゃない」
春日「そうだ」
若林「やるべきことは」
春日「うん」
若林「その前にはまずやっぱ腫物にしてたら駄目よ!」
春日「1回『おい!』って言うのがないとね、こっちから。確かにそうだわ。だって当初の、始まった時のキャッチコピーと言うか売りがさ、『土曜のバラエティのゴールデンで同期のメンバーが集まる』っていうのだったもんね」
若林「(笑)そうそう」
春日「で泡だらけになってさ」
若林・奥田「はっはっはっはっはっはっはっはっはっは」
春日「大々的にドカーン!ってやったのにさ、なんか今『はい、月曜の深夜っす』みたいな」
若林「あっはっはっはっはっは、これは良くない」
春日「気持ち悪いね」
若林「これは完全に気持ち悪い(笑)」
春日「確かに!今気づいたわ!」
若林「現場も『いや、別に縮小じゃないっすよ』みたいな空気があんのよ。いや縮小なのよ!だからこっから皆で『いや~調子いいっすね、番組もねぇ』つって言って『良くないわい!』って言って『頑張るぞ!』って言って実際全国に戻るのが、これが物語で、これが燃えてくる訳じゃない!」
春日「そうだね。1回沈んでというか、凹まされて起き上がるっていうのがいいじゃない」
若林「だから『楽しくやって行きましょう!』みたいな、現場の、あれ駄目よ(笑)」
春日「『コノヤロー!』がないとね」
若林「『コノヤロー!』つって、『もう1回全国戻るぞ!』つって」
春日「だね」
若林「やんなきゃいけないのに」
春日「『どっか早い時間の枠空かねぇかコノヤロー!』っていう気持ちでやらないと駄目だね」
若林「ラジオのメールも無いですよ、そこイジってくるメールが!『見れ無くなって寂しいですぅ』みたいな方のメールばっかりだよ」
奥田「はっはっはっはっはっは」
春日「だからもっとハッパを掛けてくれるというかね、『何やってんだテメー!落ちてんじゃねぇコノヤロー!家の地域見れ無くなったじゃねぇかバカヤロー!』みたいな」
若林「『チキショー!やってやるよ!』って事じゃなきゃいけないのにね、付け焼刃すら(笑)、パブリックビューイング(オードリーのANNの本番前にスタッフと若林が一緒にミレニアムズの放送を見る)が無くなったから、時間帯変わったから」
春日「そうか!いつもやってたんだもんね!この時間の前に」
若林「だから奥田泰とかが『さぁミレニアムズ見ましょか!』とか言って『終わっとるわい!』っていうのが前室でやんなきゃいけないのに」
春日「『あれ?さんまさん?』『終わっとるわい!』だよね」
若林「あたかも、別に『うぃっす』みたいな(笑)触れずになんか『ケータリング如何ですか?』みたいな(笑)気付かせない(笑)」
春日「懸命にテレビの方に気を向けない様に『コッチにポテトチップありますよ、若林さん』(笑)いつも言わねぇのに(笑)駄目だね」
若林「これは駄目だね。リモコンの電池も抜いてたって言うからね(笑)」
春日「万が一手にした時に『あれ?付かないっすね!故障かな?』なんて(笑)」
若林「これは折角お笑いやってるんだからお笑いにしないと、これは」
春日「そうだね」
若林「全国に戻ってくるの待ってる人に申し訳ないよ!皆で静かにしてたら」
春日「そうなってくるとどう転んでもいいもんね。より深い時間になってもまたちょっと面白いしさ」
若林「そうそうそう」
春日「上がったら『おー!』ってなるし」
若林「縮小されて『企画もスッキリ見れて逆に良いんですよ』みたいな、いやいやそんなんじゃないのよ!縮小なんだから!もう1回戻るって物語を皆でやらないといけないよな!」
春日「そうね!見やすくなったかもわからんけども、うん(笑)。世間的に見たらね」
若林「なんかね、ふと思ったの。気遣いあってねぇか?皆で」
春日「なるほどね」
東京吉本創世記のお話その2
オレたちゴチャ・まぜっ!~集まれヤンヤン~ 2014年12月21日
写真の整理をしていたら加藤浩次とココリコの3人で営業に言った写真が出て来たという話から・・・・
加藤「丁度俺達が営業行きだした時に、吉本興業が東京本社とかになる全然前だから、東京の他の芸人さんとかがやってる所に俺等がお邪魔する形だったよね?」
遠藤「そうそうそう」
加藤「今でこそ吉本がドカーンつって営業行ったりするけど、昔は完全俺等の方が外様だったもんね」
遠藤「そうっすね」
有野「関西弁少なかったですもんね」
加藤「全然無かった。ましてや俺なんか関西弁じゃないから」
有野「吉本の芸人さんも少なかったですもんね」
加藤「うん。そっから始まってるから、そういう時代の方が楽しかったよね。あの、色んなX-GUNとかさ」
遠藤「居ましたね、X-GUNさん」
加藤「フォークダンスde成子坂」
全員「はい!」
遠藤「フォークダンスde成子坂さん」
徳井「ボキャブラですね!」
加藤「そうそうそうそうそう」
遠藤「後にね。その時はまだボキャブラも無い」
徳井「無い?」
遠藤「前、前、前、前」
加藤「ちょっと前だな、ボキャブラの」
遠藤「そうですね、そっから皆さん出て行きましたもんね、どんどんどんどん」
続きを読む『吉本は辞めてもいいけど仕事は辞めるな!』
ナインティナインのオールナイトニッポン 2012年04月26日
岡村「もうね、Yahoo!ニュース等でご存知の方も沢山居られると思いますけれども、私も高倉健さんの映画『あなたへ』で12年、12年前に本当に、あのーアカデミー賞の時に、僕が『無問題』の話題賞の時に『鉄道員』で」
矢部「そうやそうや」
岡村「そう。主演男優賞獲らはった時に、あれなのよ、あのー初めてお話させて頂いて、で向こうから、高倉健さんから声掛けてくれはったんですよ。あのー『いつも見てますよ』つって」
矢部「うん」
岡村「『え!!』ってなって『ありがとうございます』って言うて、『いつか一緒にお仕事しましょうね』って、まぁ俺社交辞令やと思ってて、んで『あ、是非お願いします』って言うたら、『いや、これ冗談じゃなくてよ』って言うてくれはって、そっから12年経ったんですけど、その12年前の約束を果たしはるっていう所が凄いなぁと思って」
矢部「凄いなぁ」
ナイナイのANN 2000年03月16日
岡村「皆さん、リスナーのお蔭でですね」
岡村「作品賞、頂きましてですね。有難い事なんですけど、まぁオンエア、アカデミー賞観られた方は、ねぇ、居てたとは思うんですが、あれはやっぱ編集されてますから」
矢部「へっへっへっへ」
岡村「分からないと思うんですが、まぁー最初で最後ちゃうかな?」
矢部「そうやね」
岡村「チンピラ芸人が高倉健をイジったっていう、衝撃の瞬間でしたけれども」
矢部「へっへっへ。凄い空気やからねぇ、日本アカデミー賞は」
岡村「あれオンエア観た方も多分ドキドキしたと思うんですが。んでああいう編集やと、やっぱり『高倉健キレてるやんけ』っていう風に、多分見えたと思うんですけど」
矢部「見えたね。怒った顔が一瞬見えたりしたから」
岡村「ところがどっこいそうじゃ無かった」
矢部「そうそうそうそう」
岡村「ねぇ」
矢部「うん」
岡村「あの後高倉健さんが、俺が『高倉健さんみたいな俳優になりたいです』って言うた後、ちょっと俺空気感じて『ヤバいなー』思うて」
ナイナイがインタビューされる模様と会場の様子が流れる
岡村「あのーとりあえずですね、拍手とか笑いとかいうのは全部一般のお客さんですからね、一般のお客さんが4万円出して参加してるんですよ」
矢部「そうそう」
岡村「そういう人達は笑ったりしてますけれども、まぁー他の役者の冷たい顔」
矢部「へへへへ」
岡村「引きまくりの顔やもんな?」
矢部「何やろうねんやろうね」
岡村「それ見てボーンってキレてもうたから。『何やねん!お前ら、そのスマシ顔は?』」
矢部「まぁ演じてんのかなぁ?」
岡村「『もう何かええわ』と思うてな。俺も一応『しまったな』って感じはしたのよ。『エライ事言うてもうたなぁ』って思ったけど、その後高倉健さんがウワーッて立ってやな」
矢部「立ってねぇ」
岡村「一人で拍手してはんの、こっちに」
矢部「うん」
岡村「それはオンエア無かったんですけれども。『わ!これOKなんや。でもこれ逆ギレしてはんのかなぁ?』っていう風にも思ったのよ」
矢部「へへへへ。一周した拍手ね」
岡村「うん。でもそうじゃ無くって。ほんでとりあえずもう空気も悪いしパッと言うて帰ろうと思って。で最後受賞者のこう」
矢部「記念撮影」
岡村「記念撮影する所があって、『賞獲った方は記念撮影あります』言うて『そこに集まって下さい』って言うから『嫌やなぁ』と思って行こうとしたら、壇上のとこから『岡村さん!』って聞えんねん」
矢部「うん」
岡村「『誰やろう?』と思ってパッと顔あげたら高倉健や」
矢部「うん」
岡村「高倉健から手だしたね、俺に」
矢部「へっへっへっへ」
岡村「ほんで『岡村さん』って」
矢部「『さん』付けしてはった、高倉健さん」
岡村「ほんで高倉健が握手を求めて来たね、向こうから」
矢部「うん。凄かったな」
岡村「ほんで握手バーッてして。『先ほどはすいませんでした』って言うたら(高倉健の声マネで)『いや全然、全然』」
矢部「ホンマにこんな声やねん」
岡村「なぁ?」
矢部「めっちゃハスキーで、あのままやなぁ」
岡村「でねぇ、ここからは何処でも喋ってないんですけれども『実はねぇ、志村けんさんとナイナイさんは大好きなんです』」
矢部「これホンマやねん」
岡村「高倉健がよ!」
矢部「これ堪らんね」
岡村「『ほんなら何でスマスマ出てん?』って俺はちょっと思たけど」
矢部「へへへへ。まぁ色々あったんでしょう」
岡村「うん。ほんで『うわーそうなんですか。ありがとうございます』って、『ありがとうございます』しか言われへん。なぁ?」
矢部「やっぱり、オーラは出てるからね。高倉健って」
岡村「オーラ出てた、凄かった。ほんで写真撮影してな、その後も、またな、全部終わってからまた握手してくれはってやな。んで『マラソンは本当に走ったんですか?』って聞かれて」
矢部「年末のね」
岡村「『めちゃイケ観てるやん!』と思って。『走りました!』って言うたら『偉いねぇ』」
矢部「へへへへへへへへ。まぁ多分ビデオで観てはったんでしょうけど、あれ生で観てたら面白いなぁ、高倉健が(笑)」
岡村「眠い目擦りながら観てはったんかなぁ?」
矢部「大晦日生で観てくれてたら、ちょっと堪らんなぁ」
岡村「そうやって俺等が握手してるのを見てる周りの関係者、オモロかったでぇ、『何でこんな人と握手してるの?高倉さん』みたいな」
矢部「ビックリしてた」
岡村「なぁ?顔して、でも『まぁええわ、向こうから握手求めてんねんし』と思って。この後、この後凄い事言うたよ、高倉健がな」
矢部「うん」
岡村「『今度また、何かでお仕事一緒にしたいですね』」
矢部「言いはった」
岡村「あるよ」
矢部「オファーがあってんね、高倉健からね」
岡村「『鉄道員2』俺等出るかも。志村さんは高倉健さんが『是非出て欲しい』って言うて、高倉健さんの指名やってん。だから俺等も『鉄道員2』出るかもしらん」
矢部「凄いサラッとした気の効かせ方して、ちゃんと僕にも握手してくれるんですよ」
岡村「凄いよその辺は」
矢部「僕にもちゃんと喋りかけてるんですよ。『ナイナイさん』として」
岡村「そう」
矢部「『ああ、これ偉いわ。こんなスターやのに』」
岡村「あれは嬉しかったなぁ。唯一やったもん、アカデミー賞行って良かったなぁと思ったの」
岡村「絶対、あのー、なんちゅうの、高倉健さんが名前出してくれはらへんかったら、多分出れてないんですよ。錚々たる、たけしさんやとか草彅君やとか、ね、沢山の方が出てるなかで、もうとにかく、こう、台本一発目、まだ決定稿じゃないんですけど、高倉健さんの映画ってなった時にもう『出る!』って言うて」
矢部「うん」
岡村「まだ何役かも分からんやったけど、もう『出る!』って言うて。んだら阪神タイガースの優勝した、20何年振りかに優勝した時の、色んな所周りはんのよ、高倉健さんが、こう日本全国を。それの大阪に来た時に、丁度阪神タイガースが優勝した時の居酒屋でっていうシーンなんです」
矢部「うん」
岡村「だから俺台本読んですぐ、これ六甲おろし歌わなあかんから、すぐへびいちごの高橋に電話して、アイツ阪神タイガースファンやから『六甲おろしってなんか独特な歌い方あるんか?』つって。『いや、別にないで』」
矢部「ふふふふふ」
岡村「『普通に歌うたらええんか?』つったら『普通に歌うたらええで』って。『メガホンとかこう叩いたりするんか?』って言うたら『叩いたりするな』って。『どうやって叩くねん?』つって。全部、俺なりの役作り、が始まった訳よ」
矢部「ふふふふふ。おー!」
岡村「ほんでまぁ、あれよ、東宝スタジオなんですよ。んでスタジオ行って、でも健さんって1時間前位に現場入るとか、誰よりも早く入るって言うのを聞いたからやねぇ、『何時に入ったらええねやろ?』と思って。でも結構早目に入って、早目に入ったけど、もう間一髪や、俺の方がちょっと早かった位。楽屋入って、入ったらすぐ高倉健さん入って、楽屋に来てくれはったんですよ、楽屋に。『岡村君!いいね!』つって」
矢部「はっはっはっはっは」
岡村「『いいね~!』つって。楽屋でちょっと、いきなりファーッと肩組んでくれはってやね」
矢部「凄いな(笑)」
岡村「『いいんだぞ、別に吉本なんか辞めても!辞めろ!辞めろ!』つって」
矢部「いきなり?」
岡村「うん。『なぁ?』って言って東宝の凄いエライさん見て『なぁ?別に吉本なんか辞めてもいいよなぁ?』つって。ふふふ。大谷とかタジタジ」
矢部「はっはっはっはっはっは」
岡村「僕もすぐ『辞めます!』って言うたから。ふふふふ」
矢部「はっはっはっはっはっはっは」
岡村「『会社の言う事なんか聞く必要ないだぞ』って」
矢部「はっはっはっはっは。凄いな、12年振りの会話で(笑)いきなりなぁ?」
岡村「だから、そんなにさぁ、初めてアカデミー賞でお会いした時なんて殆ど顔も見れ無かったし、お喋りもままならなかったんですけど、こうやってちゃんとお仕事するってなった時、全然違う高倉健さんやったわ。お電話でお話することはあったんです、12年間の間で。お手紙貰ったりだとかすることはあったんですけど、こう一緒にお仕事する事は『まぁ無いのかなぁ』って思ってましたけど」
矢部「普通やと無いよねぇ」
岡村「でも勿論やっぱり、KEN TAKAKURAですから、もうメイクもハリウッドスタイルです。こんなパフとか使わないです、エアブラシ。シーっと」
矢部「えーーーー」
岡村「初めて使いました、メイクで」
矢部「俺見た事ないわ」
岡村「メイク室行ったら塗るんちゃうねん、エアーブラシや。シャーって、ドウランみたいなやつ。『ウワッ!』って言うて。見てん、なんかスカパーで」
矢部「うん」
岡村「スカパーのやつで。『あれ?これハリウッドが開発したっていうメイクのやつですよね?』って言うたら『そうですよ』って普通にシャーって顔やって貰って」
矢部「ふーーーーーん」
岡村「ほんで色んな高倉健伝説あるじゃないですか?撮影現場では一切椅子に座らへんとか。ホンマに座りはらへん、ずっと立ってはった」
矢部「ホンマに立ってはんねや」
岡村「それやのにまた大谷とか外に出てドーン座ってタバコ吸ってて、『立て!』って言うて」
矢部「へっへっへっへっへ」
岡村「『座れへんねん!高倉健さんは現場では座れへんねん!』って言うたら『え?ホンマですか!ヘイ!すいません』」
矢部「へっへっへ。『ヘイ!』(笑)」
岡村「ふふふ。でも座れはれへんかったやろ?ずっと、なぁ?スタッフの方と談笑しながら、ずっと立ってはったやろ?座れへんのよ。凄いねんて、ホンマに」
矢部「だからやっぱ緊張感出るよね、スタッフも演者も」
岡村「もう、なんか、なんやろ、凄かったわ。んでもう、1日に1シーン位しか撮りはらへんねんな?」
矢部「それもホンマなんや」
岡村「ホンマ。ほんでパーッと来て、俺のシーンしか撮れへんかったもんな?阪神タイガースの居酒屋のシーンしか撮れへんかった」
矢部「ふーーん」
岡村「『お疲れ様でした』って言うて。もう凄かったよ。ずっと肩組んでくれてはった、何でか知らんけど」
矢部「へっへっへっへっへっへっへっへ」
岡村「『めっちゃ可愛がって貰ってるな』と思って(笑)」
矢部「はっはっはっはっはっはっはっは」
岡村「行く時も、控室からスタジオ行く時もずっと肩組んで」
矢部「ええなぁ」
岡村「うん。その時も『辞めるなよ!』って言うて」
矢部「ああ」
岡村「『お仕事は辞めるな!辞めたらもう終わりだから』って言うて。『吉本は辞めてもいいけど仕事は辞めるな!』っちゅうて。それをずっと言うてくれてはって。もうホンマあっという間やったけどな、あっという間やったけど、ホンマに何か夢の様な時間やったなぁ。そん時も俺、これは撮影秘話やけど、その時も頭にお粉」
矢部「はっはっはっはっはっはっは」
岡村「最初ちょっと後、後姿から入るから、健さんと田中裕子さんの二人のシーンで後ろ向いてるから、こう、居酒屋さんのテレビを観てるシーンやから、丁度一番薄い所が映ってしまうのよ」
矢部「てっぺんな」
岡村「やっぱ健さんの芝居見て欲しいから、俺の、やっぱこの後頭部の薄さだけが目立つとあかんから」
矢部「あっはっはっはっはっはっはっは」
岡村「そこはメイクさんの粋な計らいや!サッサっと、リハ終わった瞬間に、あのー外で粉塗ってくれはった」
矢部「それはもう『塗りますよ』とは言わへんの?」
岡村「それはもう阿吽の呼吸というか」
矢部「使う所違う(笑)阿吽の呼吸の使い方が違う(笑)」
岡村「全然お仕事した事あるメイクさんやったし、全然知ってる、何でお仕事したんやったかな?『少林少女』やったかな?」
矢部「『少林少女』では、もうお粉あったもんね?」
岡村「『少林少女』で初めてのお粉体験したから」
矢部「あ!そうか!『お粉要るな』って」
岡村「もうその辺は分かってくれてはるよね。やっぱり映画ってプロフェッショナルな集団やから、『岡村さんにはお粉』っていうのは、これメイクさんの中では常識になってるから、ムービースターやる時は。」
矢部「へっへっへっへっへ」
岡村「『ムービースター岡村隆史にはお粉』って言うのがこれ必需品になってるから、そこは阿吽の呼吸でサッサッサと。『ふりますよ?』とかも無い、別に」
矢部「はっはっはっはっはっはっは」
岡村「サッサッサと」
矢部「だから他の人も分からん感じや?」
岡村「分からへんよ」
矢部「塗ってるのも?」
岡村「全然。俺は『塗ってくれ!』とも言わないし、『塗りますね?』とか『ふりますね?』とかいう会話は無い。それがプロフェッショナルだから、お互い。阿吽の呼吸でサッサッサ、パッパッパ、ファッファッファ」
矢部「はっはっはっはっはっはっはっは」
岡村「なんですか?エアーブラシは顔」
矢部「髪の毛は無いねや?」
岡村「髪の毛はリアルじゃないねん、エアーブラシで塗ってしまうと」
矢部「やっぱお粉なんや」
岡村「やっぱ昔ながらの、そこはお粉が一番、やっぱり映画という銀幕の世界では、スクリーンではやっぱりお粉が一番の、こう何て言うのかなぁ、一番良いっていうのは分かってんのよ、映画の世界では」
矢部「銀幕では(笑)」
岡村「銀幕の世界ではそんなの当り前のことやねん」
矢部「へっへっへっへっへ」
岡村「でお粉塗って。でも、凄く、何て言うのかな、NGもそんな無かったし、でも高倉健さんが現場でどんな事話して、監督さんとどんな事言うのかな?って言うのが凄い気になってて、でも凄かったよね、監督さんとかも。『監督!』って言わはるし、『監督、ここは声が大きいから俺も大きい声出したほうがいいのか?もうちょっと押さえた方がいいのか?』とかそういうディスカッションしながら作って行きはる、シーン。何でか分からへんけど、終わってからもちょっと『メイキングです』ってカメラ回してたら、高倉健さんが被って来てはった帽子を俺にくれたのよ」
矢部「へぇーーーーー。プレゼント?」
岡村「宝物もんや。飾ってある」
矢部「『やるよ』って?」
岡村「うん。『やるよ』じゃなくて『忘れもんだぞ』みたいな感じで、自分が被ってた帽子をバサッと被せてくれはった」
矢部「バレてたんちゃう?健さんに。粉掛けられてたの。『カッコ悪いぞ』って」
岡村「それもある、粋やなぁ」
矢部「粋やなぁ(笑)言わへんねんもん(笑)」
岡村「カッコええなぁ」
矢部「『お前のだろ?この帽子』(笑)」
岡村「俺あの人神様やと思う、カッコ良すぎてホンマ」